2026.08.27 大学コンソーシアム京都 京都高大接続地域ネットワーク(KARN)第 2 回研修
その入試、一緒に検証してみませんか?
データに基づく「求める学生像」の検証方法を学ぼう
入試とアドミッション・ポリシーを、入学後の GPA や定着率などのデータで検証する考え方と手法。後半は架空の 5 大学の教職員になり、IR のダッシュボードからポリシーを点検して、打ち手と測り方を設計しました。
概要
| 日時 | 2026 年 8 月 27 日(木)14:00〜17:00 |
|---|---|
| 会場 | キャンパスプラザ京都 |
| 会 | 大学コンソーシアム京都 京都高大接続地域ネットワーク(KARN)第 2 回研修 |
| 対象 | 大学の入試・広報・IR に関わる教職員(35 名、28 機関) |
| 形式 | 講演 60 分 + ワークショップ 90 分 |
| researchmap | 講演の登録 |
年内入試が広がるなかで聞こえる「学力は大丈夫か」という不安を、感覚のままにせず、入学後のデータで確かめる方法を扱いました。講演のゴールは「明日、自分の大学で最初に見るデータが 1 つ決まっている」ことです。
資料
講演
- Web
ワークショップ
- Web
学内の研修にそのまま使えます。ワークショップの大学・データ・人物の発言は、すべて研修用に作った架空のものです。FD・SD 研修などで自由にお使いください。各大学の資料には、議論のきっかけになる矛盾や欠けを意図的に入れてあります。
当日の内容とは少し違います。講演スライドは、当日の 69 枚から東京都市大学の事例と実データを扱った 25 枚と、ワークブックの QR コードの 1 枚を省いた 43 枚の公開版です。ワークブックの Web 版は、当日の進行の仕組みにつながない 1 台用の版で、時間の区切りも当日と少し違います。
講演の構成(60 分)
| 導入 | 現場の「モヤモヤ」を 3 つに整理し、検証できる問いに書き換える |
|---|---|
| Part 1 何を検証するのか | 3 つのポリシーの検証は DP から進み AP が残る理由。選抜と育成、入口の検証、妥当性の 3 つの角度、3 つの階層、ポリシーと指標の対応表 |
| Part 2 何のデータが要るのか | 入口・過程・出口のデータの棚卸し、まず揃える 5 つの指標、受験番号と学籍番号、集計単位、データの取扱い |
| Part 3 どう分析するのか | 比較・分布・時系列・関連の 4 つの型を架空の大学のデータで。入試区分別の GPA、分布、退学の時期、入学前教育の効果、学部の差、科目まで降りる |
| Part 4 結果をどう活かすのか | 検証・打ち手・再測定のループ、打ち手の 3 つの起点、打ち手と測定指標をセットで決める、誰にどう伝えるか |
| Part 5 ポリシーの点検と改訂 | ポリシー点検の 8 つの観点、測れない資質への向き合い方、まとめ |
ワークショップの設計(90 分)
参加者は、架空の大学の教学マネジメント委員会のメンバーになります。IR 室から届いた年次報告のダッシュボードと自分の大学のポリシーを手元に、来月の役員会へ出す点検結果と改善提案をまとめます。大学は規模も分野も違う 5 つで、5 人ずつのグループが 1 校を担当します。グループの中では学長補佐、入試課、教務、IR 室、広報の役を 1 つずつ受け持ちます。
- ワーク 1:ポリシーの記述を 1 つずつ「データが支持する」「実態と乖離がある」「そもそも検証できない」に仕分ける。検証できない項目を少なくとも 1 つ見つける
- ワーク 2:入試・オープンキャンパス・入学前教育のどれかを起点に打ち手を設計する。効果を何のデータで確かめるかまで書けたら完成
| パート | 分 |
|---|---|
| オリエンテーション | 8 |
| 資料読み込み(個人) | 8 |
| ワーク 1:個人で検証 | 6 |
| ワーク 1:グループで検証 | 18 |
| 中間共有(全体) | 5 |
| ワーク 2:個人で構想 | 5 |
| ワーク 2:グループで設計 | 17 |
| 共有・発表 | 15 |
| まとめ・出口チケット | 8 |
当日は、講師の画面で進めたパートと残り時間が、参加者のスマホと投影画面に自動で揃う仕組みを使いました(道具のページ)。上の Web 版ワークブックは、その仕組みがなくても 1 台で使えるようにした版です。
参加者の声(まとめ)
主催者が実施した参加者アンケートの自由記述から、主な内容をまとめました。
事例が多く、職場に持ち帰りやすい
講義は事例とエピソードが多く分かりやすい、職場でも取り入れられそう、という声が多くありました。実際にデータを扱っている立場からの話として受け取ってもらえました。
架空の大学だから議論しやすい
架空の大学と研修用のデータを使ったワークで、他大学の人の視点が混ざる学びになった、という感想がありました。入試を入口に、卒業後まで見通す話にしたことも評価されました。
次に直すこと
ワークの時間に余裕がほしかった、投影したスライドと配布資料が違った、ワークの最初に自己紹介の時間がほしかった、という指摘をもらいました。以降の研修では、ワークの指示とタイマーをスライドに常に出し、ワークの最初に自己紹介を入れています。